ゆじ動物病院が誇る最新の術中麻酔モニター機器や、オリンパス電子内視鏡などの設備機器の紹介です。最新の手術モニター機器や電子内視鏡を導入することで手術中の動物の状態をより詳細に把握でき、迅速な応対と手術をより安全に受けさせてあげることが可能です。
ゆじ動物病院では、動物たちの身体への負担ができるだけ少なく、より安全な治療を受けていただくことを第一に考え、診療を行っています。そのため、最新の医療知識や技術を身につけるための努力を怠らないことはもちろん、最新の設備を導入し、万全な状態での治療を動物たちに受けていただけるよう環境を整えています。安心してご来院ください。
動物は人に言葉で病状を伝えてはくれません。動物を診療する際私たちは、診察室に入ってくる時から、動物の表情・歩き方・しぐさを見ています。そして診察台でも毛づや・目の輝き・鼻の湿り具合・歯茎などの粘膜の色・体表の腫れ・体の熱感・触って嫌がる部位がないかなどを一つ一つ診ていかなければなりません。しかし状態が重たければ重たいほど、難しい病気であればあるほど高度な検査機器・治療機器が必要となります。言葉を話すことのできない動物だからこそ、検査の重要性があると考えています。動物たちも以前に比べると多くの病気から救ってあげることができるようになりました。今後も当院ではより新しい、より良い獣医療をご提供できるよう努めてまいります。
CTはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略で体の断面(輪切り)画像を得る装置です。当院のCT装置では0.5mm刻みで観察でき、色々な角度から画像をみることや、3次元グラフィックス(3D)画像の作成、体の内側から観察出来る仮想内視鏡表示などが行えます。
肺の評価や、骨病変の詳細な確認は勿論、造影剤注入装置を使い,3回撮影(3相撮影)を行うことで血管の走行異常(門脈シャントなど)や腫瘍の診断を行うことができます。
動物用の集中治療室として、酸素を高濃度に調節し、温度や湿度を病態に合わせて調節することで、弱っている動物、手術後や救急患者、心臓疾患や呼吸器疾患の動物の命をギリギリの所で救うために導入しました。
レントゲン(X線)の画像を先進の画像処理技術でデジタル表示することで、高画質・高精細であるだけでなく、細部の拡大、境界部分の強調、大きさなどの計測、過去の画像との比較、などができるようになりました。
白内障手術を行う装置です。手術用顕微鏡下で慎重に角膜に切開を加えた後、白濁した水晶体(レンズ)を超音波で乳化・吸引を行うことで除去し、人工レンズを挿入します。
肉眼での手術が困難な、繊細な手技が必要とされる手術に用いられます。
人間の手術モニターと同様、心電図・心拍数・脈拍数・呼吸数・血圧・体温は勿論、血管に光を当て動脈血中の酸素の濃度が低下していないか、吐き出している二酸化炭素の濃度が多くなっていないか、さらには体に入る麻酔薬の濃度と体から出てきた麻酔薬の濃度をみることで麻酔がどの位効いているかなどを監視することができます。(この手術モニターは人間用の手術モニターを動物用に許可申請を行ったものです。)
全身麻酔は100%安全ということはありません。しかし、きちんとした麻酔管理を行うことでその危険性は最小限度まで下げることができます。
また当院ではこの手術モニターにもう一台モニター画面(スレーブモニター)を設置し、麻酔担当者は勿論、手術者や手術助手、器具出し担当者など、複数の人間の目で監視することで、変化に迅速に対応できる体制をとり手術にあたっています。
内視鏡とは胃や十二指腸や結腸・直腸といった消化管の異常を検査する医療機器です。異物を飲み込んでも開腹手術を行なうことなく摘出することができます。また、胃や腸の腫瘍などの検査として、観察は勿論、詳しい検査のために組織を一部とってきたり、そのまま切除したりします。
当院ではこの動物専用の電子内視鏡を導入することにより、従来のファイバースコープでは発見することのできなかった多くの病気をみつけてあげることができるようになりました。
超音波エコー検査では、レントゲンと異なり、心臓・肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・膀胱・前立腺などの臓器の内部の状態をみることができます。最新のデジタル技術により、これまでのものに比べてかなり鮮明な画像が得られるようになりました。
また、当院では、動きの早い小動物の心臓をリアルタイム画像とスローモーション画像の同時表示や、複数個所の画像も同時表示ができる新しいモデルの機種を導入することで迅速に検査を行い、動物たちへの体の負担を最小限にしています。
小さな体のペットでも少量の血液でリアルタイムに検査できます。結果は5~15分程で飼い主様にお伝えすることができ、即治療に反映できます。また血液は全身を流れており、全身状態を反映した多くの情報を得ることができます。言葉の話すことのできない動物にとって最も重要な検査の一つです。そして得られた情報をどのように判断するかもとても重要です。よって当院では血液内科に最も力を入れ、診療にあたっております。
不整脈や心臓の肥大、酸素循環の状態などを把握することが出来ます。
骨格や内臓の状態などを画像で確認できます。写真を撮るだけで、形態的な多くの情報を得ることのできる検査です。
ペットにも緑内障や眼圧異常を示す病気があります。特に緑内障は迅速な治療開始と眼圧のコントロールが重要なため、眼圧測定に迅速で正確な検査器を導入しております。
ストライカー社製のパワードリルは手術に必要な確実なトルクとスピードが得られ、人の整形外科でも数多く使用されているドリルです。またハンドピース(シンセスドリル、ヤコブスドリル、ピンコレット、サジタルソー、高速ドリル)を追加することができ、骨折を治したり、胸を開く手術で胸骨を切ったり、高速ドリルで椎間板ヘルニアの手術を行うなど、様々な整形外科手術が可能になります。
麻酔器には無呼吸検知器と人工呼吸器を接続しており、無呼吸検知器は無呼吸時には自動で人工呼吸器を作動させます。また人工呼吸器「miniVent3-KIMURA」は従来の強制換気モードだけでなく、SIMV(シンクロ)モードがあり動物が自発的に行う呼吸とぶつかりそうな時はサポートのみを行うことができます。
これまで動物は毛があり体を動かすため診察室での血圧測定は困難でした。この動物用血圧測定器により無麻酔で診察室で簡単に測定できるようになりました。血圧測定は高コレステロール血症や心臓病、腎臓病、甲状腺機能亢進症など多くの病気で重要になります。
健康維持には肥満は大敵です。ですが太ってみえるワンちゃんだけが「肥満」とは限りません。肥満かどうかは体全体にしめる脂肪の割合が高いかどうか、すなわち体脂肪を測定することで診断する必要があります。
甲状腺のホルモンと副腎のホルモンの検査ができます。ワンちゃんには副腎皮質機能亢進症と甲状腺機能低下症が、ネコちゃんには甲状腺機能亢進症が多くみられます。副腎皮質機能亢進症は、水をよく飲みオシッコがよく出る、皮膚病や膀胱炎をくり返す、お腹が垂れてくる、などの症状が特徴です。甲状腺機能低下症は、よく寝るようになる、体重増加や皮膚疾患(脱毛・フケ・ベタツキ)、顔つきの変化(無表情)、眼が乾燥して充血する、貧血で口の粘膜が白くなる、などの症状が特徴です。甲状腺機能亢進症は、高齢の猫ちゃんで活動性が増し、体重が減る、よく食べる、よく水を飲みオシッコが多い、頻回に吐くようになる、爪が伸びている、などの症状が特徴です。
(診察受付は診察終了30分前までとなります)
(午後の診察は予約制となります)